パリ旅行⑥~4日目モン・サンミッシェル~

この日は一人でモンサンミッシェルまで行く勇気がなく、
丸一日、日系の旅行社のツアーに参加してみました。
まだ暗い中、集合場所に辿り着くとわんさか日本人が集まっていました。
皆さん、オプションで参加している人達。
私は一日限定8人、最良の席確保といううたい文句に予約していまして、
いよいよ一人一人点呼されると、私の名前を連呼され、
挙句にはこの方を先頭に追いて来てください~!
とガイドさんが言うものですから、
とうとう途中休憩時間のトイレの行列では、皆さんから名前で呼ばれる始末!
ホント、やめて~。
恥ずかしいじゃないの~。
43人中、皆んなが私の名前を知り、
私は全く他の人を知らないという
何だかモヤッとする理不尽さを感じながらバスは目的地に向かいました。
(前置き長過ぎ失礼)

日が昇る前のパリの街を出て、ヴェルサイユの森を過ぎ、美しい田舎の景色が続く道路を2時間程パリから西方、ノルマンディー地方に進みました。

その間、ガイドさんは要所要所を楽しく説明しつつ、
ツアーの間の注意事項を真っ直ぐ前を向いて微動打もせず、
資料も一切見ずにとうとうと話し続けるのですが、
その注意事項が完璧過ぎて誰も反論出来ないという、あっぱれな内容でした。
座席を倒す時は、後ろの方に一声掛ける。
車内では、水以外の物を飲み食いしてはいけない。
休憩所に停まったら、先ずはトイレに並び、そのトイレの使い方。
腰掛けない方法。(これはカリフォルニアに住んでいるので、驚く内容では無かったけど、
美トイレ大国の日本だったら信じられないだろうかと…)
出発してから2時間程で休憩所に到着。
トイレに行く者、店で買い物する者15分の自由時間。

そして更に30分バスで走り、最初の観光地、田舎の村ブブロン・オン・オージュ村に到着です。

 

 

ここブブロン村の特産物は林檎。
そのまま食べるには味がいまいちだそうです。姫林檎のような可愛らしい林檎で、有名なシードルというお酒を製造しています。シードルは甘口で林檎の風味が良く、食前酒に好んで飲まれますね。
ブブロン村にこの日一番に到着した私のツアー。
村はモン・サンミッシェルに向かう観光客が立ち寄る田舎の可愛らしい村として成り立っているので、ツアー到着と同時にほな、稼ぎましょかーという具合に次々に開店します。
村のボランジェリーでクロワッサンを買いました。

再びバスに戻り、いよいよ目的地のモンサンミッシェルへ。
ガイドさんは、村から島迄のバスの乗り方、島の入り口から中世の面影を残す島内、修道院内の歩き方について、何通りもの道順を細かく丁寧に解説してくれました。

ブブロン村から2時間弱でモンサンミッシェルの島に一番近い村に到着。
この村には一軒のスーパーマーケット、ホテル、レストラン、島への無料バス停が有ります。
先ずはランチを頂きにレストランに通されました。
シードル、りんごジュース、
パン、そして名物のオムレツ、アップルパイ。

 

 

修道女が、寒さに凍える巡礼者に振舞ったというオムレツ。
これに関しては、賛否両論有りますが、名物ってそんなものじゃないかしら。
これから3時間程自由時間。
無料バスで村から2014年に完成した橋を通り島へ渡ります。
気持ちのいい、秋の青空が広がる海風が爽やかな日。
バスに乗らず歩いて渡る人、靴を脱いで遠浅の砂浜を歩く人。

 

 


島のテラスからの眺め。
西のテラスからはノルマンディーの絶景が。

美しい姿で魅了する修道院は1979年、世界遺産に登録されました。
708年に建築が始まり、18世紀には監獄として使用され、20世紀には再び修道院として復活した、
まさに歴史によって移り変わってきた建築物ですね。
「大天使ミカエルの山」という意味のモン・サンミッシェル。

 

魂の重さを計る聖ミカエル。
15世紀に作られました。

夜のライトアップもさぞかし美しいでしょう。

パリに戻ったのは21:30。
長い一日の終わりにモンプリ(コンビニ系)に立ち寄り食料を調達し出た途端、
”どさんこラーメン”の暖簾が目に入り、誘惑に負けました笑。

パリで道産子。
本物かどうかなどどうでもいいやねー。

今回もお付き合いありがとうございます。

まだ続きます。