月別アーカイブ: 2017年8月

処暑のお菓子~dinette wagashi 暦~

暦 和菓子です。


8月23日は二十四節気で処暑でした。
暑さもこの頃おさまってくるという意味です。
南カリフォルニアは朝晩の空気がすっかり変わり、
日の暮れも早くなりつつあります。
昼間、ご近所さんの子供達の声が聞こえなくなり、
夏休みも終わった事を知ります。
夏が終わるのはホッとしたり、淋しくもあり。

 


白餡を爽やかなミント色の求肥に包んだ簡単なお菓子です。

 

死ぬ前に食べたい物は?と聞かれたら~子供たちに伝えたい味~

皆さんは覚弥(かくや)という食べ物をご存知かしら?
私はおばあちゃんのご飯で育ってきたのだけど、
そのおばあちゃんの作る食べ物の中で何が一番思い出が有るかというと、
この覚弥という漬け物が先ず一番に上がるんですね。
ぬか漬けを大きな樽で漬けていて、
冬の寒い日には手を真っ赤にして美味しいお漬け物を出してくれていました。
夫が初めて私の家に来た時も、お茶と白菜のぬか漬けをたくさん盛り付け、
“お上がりなさい”と粋な人でした。
夫はペロリと平らげ、おばあちゃんも大喜びでした。
その日の事は夫にとってもおばあちゃんの思い出で、
“あの時のお漬け物、美味しかったな~”と今でも良く話しが出ます。
まあそれはいいとして、
覚弥を食べた事のある方はご存知だと思いますが、無い方のために。
覚弥はぬか漬けで食べきれなくなり、
漬かり過ぎたいわゆる古漬けをサッと塩抜きし、刻み、生姜のみじん切りを加えて和えた物です。


私はこの味か忘れられず、今晩もワザとぬか漬けを古漬けにし、
薄く刻んでサッと塩抜きし、生姜のみじん切りをたっぷり、この夏一番に収穫した茗荷、
友達の庭からのシソの葉も贅沢に刻んで加えてどんぶりに盛ります。

 


炊きたてご飯の上に乗せて、お醤油を一、二滴。
ワサワサと掻き込めば、あ~幸せ!となります。
お茶漬けにしても良い。お茶は温かくても冷たくてもイケる。
けれど、どうしてもおばあちゃんの味には遠い。
古漬けとはもっと乳酸菌が増えていて、
程よい酸味が深い味だった。
これに近づけるには、冷蔵庫の中で、タッパーでぬか漬けを漬けている
なんて言っているようじゃ、遠い筈だ。
昭和な味。
娘に伝えたいレシピ。
いや、息子にもだ。

floral impressionsからお知らせ
8/31/2017
9/6/2017
いずれも10:00am~です。
持ち物はいつも通りです。
詳細はメールにてお知らせ致します。
久しぶりに皆さんにお会い出来ます!楽しみにお待ちしていますね~♪

15回目の誕生日に

昨日はココの15回目の誕生日でした。
去年と同じ帽子を添えてお祝いしました。
ココが大好物だったステーキを焼く事にばかり気が行っていて、
すっかりケーキの事を忘れていました。
そんな訳で急遽冷凍庫に有った物で作りました。
餡クリームケーキです。

 

チョコレートのビスキュイの間に白餡と生クリームを混ぜた餡クリームを挟み、
ピンクにした餡クリームでデコレーションしました。
しっかり作る時は、スポンジ生地は浮島にします。
見かけ洋風で中身和風。
生クリームもチョコレートも餡にとても合うのです。

 

昨日はいつもの散歩道をパパと歩きましたよ。
まるでいつもの散歩みたいに。
私はずっと涙が出て仕方なかったけど、
パパはココと居るみたいだと言っていました。
私はまだ姿ばかりを求めているへなちょこです。

 

いつでも一緒

ココが旅立って、今日でちょうど1ヶ月。
泣き続けて過ごした1週間。
小さな箱に入って帰ってきたのは10日後だった。
姿を変えてしまった事より、帰って来たことの喜びをの方が大きかった。
家が一番好きだったから、これでやっと安心して休めるだろう、と。
つい最近、スマホの機種替えの為、
大量の写真などを嫌々整理していて、ふと動画を観てしまった。

いつも私の側に居た姿は今は無いのに、
動画の中のあなたは元気に芝生を駆けて、私に向かって来る。
あなたが確実に存在した証が雲の中に有る。
私が会いたければいつでもその雲のドアを開ければ良い。
今はまだ開けるには勇気が要るけれど、その内気軽に開けられるようになるのだろう。

明日から旅行に行って来ます。

この子を連れて。

 

モールドッグは元々どうしても忙しくて大好きなワンコと一緒に過ごせない人の為、
旅行や仕事に連れていけない人の為に作りたいと思ったのです。
だから、今回この子を連れての旅行は願いが叶ったという事。

ココとの旅行は一年ぶり。

私達はいつでも一緒です。

立秋のお菓子~dinette wagashi 暦~

8月7日は立秋です。
この日から季節は秋に成りますが、まだまだ暑さがこたえる時期ですね。
今年のオレンジ村も、冬の大雨のせいか湿気があり、
蒸し暑く感じます。
日本の台風、大雨、豪雨警報を毎日目にします。
どうか大きな被害が有りませんようにと願います。

さて今日の暦 和菓子は流し菓子です。


聞きなれないと思いますが、
寒天などの流動性の物を型などに流して固めたものです。
寒天製なので、冷やしてつるんと頂きました。
夏はやっぱりつるんが最高ー!


酸っぱさが嬉しい青梅の甘露煮と
キルシュの香りたっぷりのアメリカンチェリーのコンポートを包みました。

 


フレッシュフルーツや餡玉を包んでも美味しいですよ。
水菓子は簡単に作れますし、お持たせにも喜ばれますよ。

イベントへのお菓子と息子へのバースデーケーキ

Kimono Bloomさんのイベントへのオーダーお菓子です。
開催の場所がサンディエゴと距離があるためタルトにしました。

白桃のレアチーズタルト


白桃を皮と種と一緒に煮てコンポートを作りました。
タルト生地、クレームダマンド、レアチーズクリーム、白桃のコンポートとジュレ。
白桃はしっかりしたテクスチュアを残したいので、
微妙な火入れをしました。
レアチーズクリームとクレームダマンドとコンポート。
どなたも気に入ってくれるお味にしました。

もう一つはアメリカンチェリーのタルト。
キルシュをたっぷり利かせたコンポートを埋め込んで焼き上げました。

こちらはお土産用に和菓子をとのご注文でしたので、
パッケージに蝶々の水引を添えて。


いちご道明寺。
中餡はお砂糖を使わない餡子を包んで、ストロベリーのみずみずしさとよく合うお菓子です。

イベントの内容は、午前はサンディエゴで活躍する着付け師のさちこ先生による
浴衣の着付けブートキャンプ。
午後は日本の呉服屋さんから直接セレクトし
運んできた最新の反物でお誂えできるという
特別な内容だったそうです。
私もそうですが、着物を誂える時って本当に楽しいものですよね!
あ~この時間が永遠に~となんとも優雅でワクワクするんです。
女子で良かった~とも思える至福のひと時。
サンディエゴの皆さんもきっとそんな時間を楽しまれた事と思います。
その時の内容はこちらでどうぞ。https://www.facebook.com/kimonobloom/posts/825578337620378

さちこ先生、今回も素敵なイベントにdinetteのお菓子を選んでいただき
ありがとうございました♡

そして息子の誕生日にと作ったお菓子がこちら。

そうです、タルトを作った時の白桃の残りや冷凍しておいたレアチーズクリームを
これまた冷凍しておいたビスキュイを使って重ねてみました。
断捨離ケーキですね笑。

 

ホワイトチョコレートのケーキトップ。
作ってみたかったの~。
D for dinette
ゴールドでお化粧して飾りました。