死ぬ前に食べたい物は?と聞かれたら~子供たちに伝えたい味~

皆さんは覚弥(かくや)という食べ物をご存知かしら?
私はおばあちゃんのご飯で育ってきたのだけど、
そのおばあちゃんの作る食べ物の中で何が一番思い出が有るかというと、
この覚弥という漬け物が先ず一番に上がるんですね。
ぬか漬けを大きな樽で漬けていて、
冬の寒い日には手を真っ赤にして美味しいお漬け物を出してくれていました。
夫が初めて私の家に来た時も、お茶と白菜のぬか漬けをたくさん盛り付け、
“お上がりなさい”と粋な人でした。
夫はペロリと平らげ、おばあちゃんも大喜びでした。
その日の事は夫にとってもおばあちゃんの思い出で、
“あの時のお漬け物、美味しかったな~”と今でも良く話しが出ます。
まあそれはいいとして、
覚弥を食べた事のある方はご存知だと思いますが、無い方のために。
覚弥はぬか漬けで食べきれなくなり、
漬かり過ぎたいわゆる古漬けをサッと塩抜きし、刻み、生姜のみじん切りを加えて和えた物です。


私はこの味か忘れられず、今晩もワザとぬか漬けを古漬けにし、
薄く刻んでサッと塩抜きし、生姜のみじん切りをたっぷり、この夏一番に収穫した茗荷、
友達の庭からのシソの葉も贅沢に刻んで加えてどんぶりに盛ります。

 


炊きたてご飯の上に乗せて、お醤油を一、二滴。
ワサワサと掻き込めば、あ~幸せ!となります。
お茶漬けにしても良い。お茶は温かくても冷たくてもイケる。
けれど、どうしてもおばあちゃんの味には遠い。
古漬けとはもっと乳酸菌が増えていて、
程よい酸味が深い味だった。
これに近づけるには、冷蔵庫の中で、タッパーでぬか漬けを漬けている
なんて言っているようじゃ、遠い筈だ。
昭和な味。
娘に伝えたいレシピ。
いや、息子にもだ。

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8/31/2017
9/6/2017
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